impressions of archive 01 part 2
作品を挟む形で配置した机の一つにはduennさんの代名詞とも言えるRoland SP-404のサンプラー2台にミキサーというミニマムなセットが配置されサウンドチェックも瞬く間に終了。
19時過ぎに相川さんがお越しになり、この時初めて3人が顔を合わせる事になったのですがduennさんとの制作やアプローチの考え方など似通った部分が多々あり、制作する事自体が喜びでありライフワークとして取り組まれ結果に向けて継続して向き合う姿勢などは今後の活動する上で参考にしていきたいです。
打ち合わせも5分程で終わり、ライブに向けイメージを高めていく中20時頃からお客さんが入り出し、duennさんの薄く広がるような音響がなっている中、相川さんが席について朗読が始まりました。
3つの作品の中から今回の朗読用に編集されたテキストを丁寧に且つ落ち着きのある音声で語られる物語は、本人も後ほど語られていましたが、徐々に感情が高まると共に口調にグルーブ感が出てきて聴き手がより自然と物語の世界に入り込ませるようなリズムが生まれていたと思います。
duennさんのサウンドに関しては、あくまで朗読に寄り添うような繊細なアンビエントサウンドを主軸にエフェクトコントロールにて緩やかに変化させながら物語の世界を広げてくれるような効果があったように感じました。
2人の作り出す世界に私のインスタレーション作品が無機質に明滅しておりました。
最後に今回出演された2人の作品をご紹介させて頂きます。
相川さんは書肆侃侃房より『雲を離れた月』を刊行されております。
・雲を離れた月 Link
duennさんの最新作はRichard Chartier主宰の〈LINE〉よりduenn「bgm」をリリースされています。〈LINE〉はAlva Noto、Mark Fellなどを始めとする重鎮達をリリースしている電子音楽ファンにはお馴染みのレーベルで、その記念すべきレーベルカタログ100番目との事です。リンクよりチェックしてみてください。
・bgm Link