場に宿る夢 -記憶の舟にのる- ツリーリングス・ドローイング
津屋崎千軒・旧玉乃井旅館で開催中の現代美術展「場に宿る夢-記憶の舟にのる-」 10/12に行われた美術家・諏訪眞理子さんによる「ツリーリングス・ドローイング」に舞踏家・松岡さんと共演させて頂きました。
津屋崎千軒・旧玉乃井旅館で開催中の現代美術展「場に宿る夢-記憶の舟にのる-」 10/12に行われた美術家・諏訪眞理子さんによる「ツリーリングス・ドローイング」に舞踏家・松岡さんと共演させて頂きました。
今回、朗読含め初めてのアプローチを幾つか取り入れさせて頂き良い経験が出来ました。
朗読させてもらった散文詩は、2006年の第二回津屋崎現代美術展の関連企画で、松井さんが諏訪さんに送られたものとなります。同じ文を諏訪さんはドローイングを行い、その際のスクラッチされた音がスピーカーから流れ、私はその音の上から朗読させて頂きました。
同じ言葉を異なる解釈の基にアウトプットされた表現が空間に混ざり合いながら、4つに分けたセクション毎に手書きで書いたメモを読み上げながら歩き、痕跡を残す様にメモを落としていく。
落とすかどうかは最後まで迷いましたが、観客から書かれた文が見えないという点の補足的な意味もあり、直前で落とす事に決めました。
また、途中から加わる流れで、その辺りのタイミングや歩く速度等も不安でしたが、先に舞台に上がった松岡さんの動きがガイドとなって参照できた事が自分にとっては大変助かりました。
結果的に、歩く事で時間を表し、メモは過去の記憶の残骸のように無作為に配置される。
みたいな意図で今回はシンプルにパフォーマンスを纏めました。
松井さんご本人にも見て頂き、有り難くお言葉も頂戴致しました。
これまで、演劇の要素を取り入れた作品を作ってきた経験が活きたのではないかと思ってます。
色々、個人的に課題はありましたが、今後も精進してまいります。