12月 21, 2018

freq × HardcoreAmbience

freq × HardcoreAmbience

この度、九州大学芸術工学部音響設計学科城研究室では、”freq × HardcoreAmbience”を実施します。2001年に始まった freq は、その時々の音と音楽の在り方を示すイベントとして旧中村滋延研究室の学生を主体として毎年開催されてきました。その担い手を新たにした3度目の開催となる今回は、”レフトフィールドな音世界を少しづつ世に広めていく”をテーマとする HardcoreAmbience との共催により、残響室や無響室を始めとした多様な音響空間における数々の表現をライブパフォーマンスという形で示します。

日程 2018年12月20日(木)
会場 九州大学 大橋キャンパス 音響特殊棟
出演 nyantora + duenn /日山豪 / monogs / 松浦知也 / 牟田春輝 / 城 一裕
開場 18:00 / 開演 18:10 / 終演 21:00
観覧 無料 (限定50名/ 要事前申し込み)
※お問い合わせ jo(at)design.kyushu-u.ac.jp
※本イベントは日本学術振興会科研費・若手研究(A)「ポストデジタル以降の音を生み出す構造の構築」(JP17H04772)の助成を受けたものです。

■出演者プロフィール
nyantora
ナカコーことKoji Nakamura。1995年「スーパーカー」を結成。解散後、「iLL」、「Nyantora」、「LAMA」で活動。その活動はあらゆる音楽ジャンルに精通する可能性を見せメロディーメーカーとして確固たる地位を確立し、CMや映画、アートの世界までに届くボーダレスなコラボレーションを展開。その他remixerとしても様々なアーティトを手がけ遺憾なくその才能を発揮している。そして、2014年4月には自身の集大成プロジェクトKoji Nakamuraを始動させ「Masterpeace」をリリース。同年10月には大阪クラブクアトロ、名古屋クアトロ、恵比寿リキッドルームでワンマンライブを行った。キャリアを重ねつつも進化し続けるナカコーを示唆するライブとなった。現在は、「Koji Nakamura」とアンビエントプロジェクト「Nyantora」を中心に活動中。2017年4月より、音楽は有機的に変化するものをテーマにストリーミングオンリープロジェクトを展開中。2週間~1ヶ月に1度2~3曲アップロードされている。

duenn
福岡在住。エレクトロニクス / コンポーザー。
必要最小限の機材でミニマル的な作品を制作。ベルギーの実験音楽レーベルEntr'acte、大阪のスローダウンRECORDを始めとする複数の国内外のレーベルより多数の作品をリリース。2017年よりMerzbow,Nyantoraと共にエクスペリメンタルユニット「3RENSA 」を結成。Nyantora とアンビエントイベント「Haradcore Ambience」共催。好きな言葉は一期一会。

日山豪
音楽家、サウンドデザイナー、DJ。 大学では建築を専攻。在学中から活動を開始し、これまでにスペイン・オランダ・イギリス・ ドイツ・シンガポール・韓国など10カ国で出演。2009年にはオランダ最大級のフェスティ バル「AWAKENINGS」では、日本代表として選出。2013年は世界最高峰と称されるベル リンのクラブ「Berghain」、2014年にはテクノを語る上で外す事のできない名門クラブ 「Tresor」での出演も経験。 現在、その音楽性を拡大させ「株式会社エコーズブレス」を設立。 EPSONロボティクスのサウンドロゴ、docomo丸の内ショップ「+d MART」空間音楽、 ALPINEカーナビゲーション「BIG X11」プロダクトサウンドなどに携わる。 さらにミュージシャンとしてのライブ出演、「音」を見つめなおす展示会「見えない展示」 の主催、東京藝術大学ゲスト講師など、音を多角的な視点から捉えた活動も行っている。
ECHOES BREATH : http://www.echoes-breath.com

monogs / モノグス
音楽家 / 美術家
19歳の時にアメリカのボストンへ留学。留学時に知り合った音楽家の影響で制作開始。
帰国後、主にギャラリー等でインスタレーション作品を発表。
2004年iaf shop(福岡)にて初個展「vector」開催。共星の里「ライブ・インスタレーション
2004」にて風倉匠、柳和暢と音響担当として共演。
2006年アジアフォーカス映画祭のオープニング曲を担当。
2007年会場を仮想の録音スタジオに見立てた実験プロジェクト「white noize ensemble」開
催。2016年WALD ART STUDIO(福岡)にて光とマイクロコンピュータで制作した「yoin
callback」を発表。
音楽では2008年に参加のユニーグエストにて初のアルバム「nine waves」を発表。
現在、バンドquelle(クベレ)とソロアルバムを並行して制作中。

松浦知也
SoundMaker.音と音楽を作るために、それを生み出すシステム:形式/プロトコル/メディア自体を問い、異なる形で作り直すアプローチでのサウンドインスタレーションや電子楽器の制作、それらを用いた演奏活動などを行う。これまでの活動として、物理モデリングシンセサイザーを物理的に再実装するインスタレーション「Aphysical Unmodeling Instrument」を奈良・町家の芸術祭はならぁと ぷらす2017や国際学会New Interface for Musical Expression2018で発表、音源のない電子音響楽器「Exidiophone」の開発とソロ演奏、蓮沼執太フルフィルでの演奏、2018年9-11月にNYのSchool For Poetic Computationへ留学し「EDPAC(Electronic Delay Pulse Automatic Calculator)」の制作など。聞いている音楽とやっている音楽があんまり一致しないタイプ。
https://matsuuratomoya.com
助成:かけはし芸術文化振興財団

牟田 春輝 MUTA Haruki
九州大学大学院芸術工学府修士課程在学中。福岡Kieth Flackにて開催されている老舗テクノ/エレクトロニカパーティ「otonoha」にCycaq名義で所属。
音響学をベースに、プログラミング環境MATLABを用いて電子音を生成し、空間と人の関係性を表出させるメディアのしての音楽を制作している。

城一裕
1977年福島県生まれ。九州大学芸術工学研究院准教授。博士(芸術工学)。音響学とインタラクションデザインを背景とした現在の主なプロジェクトには、参加型の音楽の実践である「The SINE WAVE ORCHESTRA」、音・文字・グラフィックの関係性を考える「phono/graph」など。BLACK SMOKER RECORDS PRESENTS BLACK GALLERY(KATA, 2018.12)にて紙レコードを制作。山口情報芸術センター[YCAM]専門委員(非常勤)、愛知県立芸術大学非常勤講師。